イタリア語文法 ここでは、イタリア語特有の代名詞である neci についてまとめています。

イタリア語の neci




Ultima attualizzazione: 6 november 2023

イタリア語の neci

neci とは?

ここでは、イタリア語特有の代名詞である neci についてまとめています。

neci が正しく使えるようになると、イタリア語のスキルもぐんと向上するようですが、そもそも、この neci とはいったい何なのか?というと、「代名詞」なのです。(ちなみに、ci と言えば、「私たち」という2人称複数形の 代名詞としても使われています。)

「代名詞」と言っても、io(「私は」)や tu(「あなたは」)などの代名詞とは少し異なり、一言で言うと

名詞+前置詞

を表す「代名詞」というわけです。

具体的な例を挙げてみましょう。

Leggi il libro?(君はその本を読んでいるのか?)
Sì, lo leggo.(ええ、私はそれを読んでいる。)
Mangi la torta?(君はそのケーキを食べるのか?)
Sì, la mangio.(ええ、私はそれを食べる。)

最初の文章では、il libro が目的語になるため、lo という与格目的語となる3人称男性単数の人称代名詞を使えばいいわけです。また、2番目の文章では la torta が目的語になるため、与格目的語の3人称女性単数 la を使います。

では、次のような例はどうでしょう?

Parlate del libro?(君たちはその本のことを言っているのか?)
Sì, ne parliamo.(ええ、私たちはそのことを言っている。)
Che cosa hai messo nella scatola?(君はその箱の中に何を入れたのか?)
Ci ho messo delle lettere.その中に何通かの手紙を入れた。)

というふうに、名詞だけでなく、「名詞と前置詞」を丸ごと代名するのが neci なのです。 では、 neci の使い分けはどうなっているのかというと
ne di, da + 名詞(「名詞」について、「名詞」から)
ci a, in, da, su + 名詞(「名詞」へ、「名詞」の中に、「名詞」から、「名詞」の上に)

となります。


ne の使用例

ここでは、ne を使った例をもっとみてみましょう。

1. Hai bisogno di una sedia?(君は椅子が必要か?)
No, non ne ho bisogno.(いやそれは要らない。)
2. Avete voglia di una torta?(君たちはケーキが欲しいのか?)
Sì, ne abbiamo voglia.(ああ、それが欲しいな。)
3. Parlano spesso di musica?(彼らは音楽についてよく話すのか?)
Sì, ne parlano sempre.(はい、それについていつも話しています。)
4. A che ora esci dall’ufficio?(君は何時に事務所を出るのか?)
Ne esco alle 6.00.そこを6時に出る。)
5. Quante torte mangi?(君はケーキを何個食べるの?)
Ne mangio tre.それを3個食べる。)
6. Quanti chili di carne comprate voi?(君たちは肉を何キロ買うのか?)
Ne compriamo quattro.それを4キロ買う。)
7. Hai mangiato tutta la pizza?(君はピザを全部食べたの?)
Ne ho mangiato un po'.それを少し食べた。)
8. Vuoi del vino?(君はワインが欲しいか?)
No, non ne prendo.それは全く欲しくない。)

1.2. では、「必要だ」、「欲しい」という意味だけをみると「前置詞」的な情報がなぜ必要かと思ってしまいますが、イタリア語の表現では avere bisogno (voglia) di というふうに、最後に入っている前置詞の di を含んだ代名詞になっているからです。

また、5. から 8. のように、「(名詞)のうちの少し・(名詞)をいくつ」など、その名詞の数量を表す場合にも使われます。


ci の使用例

ここでは、ci を使った例をもっとみてみましょう。

1. Pensi molto alla tua infanzia?(君はよく子供のころのことを考えるか?)
ci penso spesso.(うん、それについてよく考える。)
2. Credi ai miracoli?(君は奇跡を信じるか?)
No, non ci credo molto.(いや、それはあまり信じない。)
3. A che ora andiamo al ristorante?(何時にレストランに行くか?)
Ci andiamo alle sette.そこには7時に行く。)
4. Sei mai stata in Firenze?(君はフィレンツェに行ったことがあるか?)
No, non ci sono mai stata.そこにはまだ行ったことがない。)
5. Siete saliti sull'autobus?(君たちはバスに乗ったか?)
Sì, ci siamo saliti.(ああ、それに乗った。)


注意事項

ci を使用する際の注意点があります。たとえば「それそこに連れていく」というような場合ですが、組み合わせる代名詞が lo, la, li, le といった3人称の直接目的語として使われる代名詞の場合、cice に変化します。 mi, ti, vi の場合は変化しません。

ところで、ci は「私たち」を意味する代名詞(与格・対格代名詞)と同じであるため、ややこしい部分が出てくるのですが、この ci が代名詞の ci と組み合わさった場合はどうなのかという疑問が出てきます。この場合は ci ci とはならず、ci は1つのみで使います。

例文を挙げておきましょう。

1. Chi mette la mia borsa sul tavolo? -- Ce la metto io sempre.(誰が私のかばんをテーブルの上に置くのか?—私がいつもそれをそこに置いている。)
2. Porti il cane dal veterinario? -- Si, ce lo porto.(キミは犬を獣医に連れて行くのか?—はい、それをそこに連れていく。)
3. Ce ne andiamo.ここをおいとましよう。)
4. Noi dobbiamo andare al lavoro, chi ci porta?(私たちは、仕事に行かなくちゃならないが、誰がそこに連れて行ってくれるのか?)

上の例文の 4 は、cine を組み合わせて使う場合も同様に、cice となる例を示していますが、この場合の cice)は、ここで説明している ci ではなく「私たち」を意味する再帰代名詞です。


語順について

neci は目的語と同様に、動詞の前に持ってきますが、volere parlare のように動詞が2つ組み合わされる場合は、原形となる動詞の語尾につきます。

1. Parliamo del viaggio.その旅行について話そう。)
Ne parliamo.それについて話そう。)
Vogliamo parlarne.それについて話したい。)
2. Non andiamo all’ufficio.事務所には行かないでおこう。)
Non ci andiamo.そこには行かないでおこう。)
Non possiamo andarci.そこには行けない。)


参考

https://learnitalian.web.unc.edu/home/pronouns/ne-and-ci/