Sayonara to Google Analytics! Hello to Matomo!
二拠点生活—京都編
以前 Sayonara to Google Analytics? で述べたが、それまで使っていた G 様の Analytics (UA) が GA4 などという、なんだか小難しく使いずらそうなものに変更される(た)という話の続きである。
つまり、今年になってからというもの、下記のような注意書きが表示されて、全ユーザーは一斉に GA4 への強制移行を迫られていたわけであるが、正直、そんなものには付き合えない、「もっとマトモなアクセス解析プログラム」はないのかと探し当てたのが Matomo という解析プログラムだった。
ちなみに、この Matomo をそのまま読むと「マトモ」であり、単なる偶然だろうと思っていたら、日本語の「まとも」という言葉が語源らしい。なるほど。
さておき、「7月1日からデータの処理が止まる」と言っておきながら、実際にはその後も従来通りデータ処理が行われていたので、「さすがの G 様も『まともな解析ニーズ』を再認識し、使用継続を可能にしたか(そんなわけないが」という希望的観測に基づき引き続き使っていた。なにしろ、自分は IT あるいは ICT の専門家じゃないのでめんどうなことはできればやりたくない。「このまま使えるのなら…」とありがたく使っていたのだが、8月も半ばになると本当に処理が止まってしまった。ま、しかたない。
いずれにしろ、アクセス数の少ないコーナーにどれだけ来てくれているのかが知りたいのに、それがわからない。しかも、コンテンツが多いのでそんなコーナーがいっぱいある。それがリストで表示できなければ意味がない。
というわけで、重い腰を上げて Matomo のインストール・設定にチャレンジしてみたのである。自分にとってはなんとなく複雑そうだし、参考になる情報も少なそうなので難航するだろうと予想していたのだが、案外、思ったよりもスムーズに立ち上げることができたので、覚え書きとしてまとめておくことにする。
まず、Matomo とはこれまでの G の Analytics とどう違うのか――である。
ここを押さえておかないと、自分のような素人には、何をすればいいのかがざっくりつかめない。いろいろと違いを詳しく説明しているサイトもあるが、小難しいことはわからないので「一言で言うとどうなのか?」というところが欲しい。というわけでざっくり言ってしまうと(正確さには欠けるかもしれないが)
G Analytics は G の用意したプログラム・データベースにつなぐことによって使う
Matomo は自分のサーバーにプログラム・データベースを作成することによって運用する
ということができるだろう。
つまり、Matomo を使うには、自分のサーバーに Matomo をインストールして使う必要があり、それを使って解析したデータを格納するためのデータベースも作成する必要があるというわけだ。
自分の場合、さくらのレンタルサーバーを使っているので、そこに Matomo をインストールし、MySQLを使ったデータベースを作成することになる。「さくら」の場合、ちょっとクセがあるというか、基本的に「ある程度知識のある人」を対象にしているので「何かやるんだったら自分の責任においてやってよね」というスタンスである、以前 WordPress の設定をする際に手こずった経験があり、かなり苦労するかもと危惧していたが、さすがに「それなり」のレンタルサーバーなので、スペック的にも問題はなくわりとすんなりと設定できた。
ただ、G Analytics に関する情報はネット上でも多く見つけることができるが、Matomo に関するものは少ない。インストール、設定するうえで参考にさせてもらったのは、次の2つのサイトである。
https://matomo.org/faq/on-premise/installing-matomo/
https://index-lab.jp/tools/access-analysis/0221203751/matomo/
上のサイトは、Matomo の公式サイトのページである。英語だがシンプルに説明されていてわかりやすい。
下のリンクは、上のサイトをもとに日本語で説明されたページで、サーバーについては、「エックスサーバー」を例に説明されているので、自分の使っているサーバーと置き換えて読み取る必要があるだろう。
例のごとく自分の不細工なミスなどはあったが、なんとかインストール、設定が完了し、さっそく使用開始だ。細かい使い方などはだんだん覚えていくとして、とりあえずは、Sayonara Google Analytics, Hello Matomo! というわけだ。めでたし、めでたし。