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日本語にほんごまな


擬音語ぎおんご擬声語ぎせいご擬態語ぎたいご

解明かいめい日本語にほんごのオノマトペ (1)




Last update January 14, 2020

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日本語にほんごのオノマトペの種類しゅるい

まず、日本語にほんごのオノマトペには、おおきくけて、擬声語ぎせいご擬音語ぎおんご擬態語ぎたいごがあります。

擬声語ぎせいご」とは人間にんげん動物どうぶつこえなど「生き物い もの」のこえをまねたものであり、「擬音語ぎおんご」は非生物ひせいぶつおとをまねたもので、「擬態語ぎたいご」はひと生き物い ものものなどの状態じょうたい様子ようすあらわしたものです。

たとえば、「ワンワン」は犬の鳴き声をまねた擬声語ぎせいごで、「カタカタ」というと、たとえば、機械きかいなどがうごいているおとをまねた擬音語ぎおんご、そして、「じろじろ」というと、無遠慮ぶえんりょだれかを様子ようすあらわ擬態語ぎたいごです。

しかし、日本語にほんごのオノマトペがむずかしいのは、そういったものにいろんなバリエーションがあり、それぞれニュアンスや感覚かんかくすこしずつちがうことではないかとおもいます。

「ワンワン」は「ワ」と「ン」を繰り返く かえすことで連続れんぞくしていているこえあらわしますが、「ワンッ」とえば、1かいだけ、明快な声めいかい こえくというイメージになります。そして、「カタカタ」は連続れんぞくしたリズミカルなおとあらわしますが、「カタン」とえば1かいだけ、ふかおとがするという印象いんしょうあたえ、「カタッカタッ」とちいさな「ッ」をれることで、おと強調きょうちょう一瞬途切いっしゅんとぎれる様子ようすなどを表現ひょうげんできます。

基本的きほんてきなオノマトペの構成こうせい

では、日本語にほんごのオノマトペには、実際じっさいにどんなバリエーションがあるのか、その基本きほんパターンをまとめてみましょう。

ここでは、ふたつのことなる文字もじかさねたパターンにしぼっています。たとえば、ABというのは、A、Bというふたつのことなる文字もじという意味いみで、「×2」というのは文字通もじどおり、2かい繰り返く かえすということです。さらに、「tt」はちいさな「ッ」、「n」は「ン」、「:」は長い音なが おと、「ri」は「り」がつくという意味いみです。れいとしては、「いたみ」をあらわす「ずきずき」というをあげています

japanese-onomatope-types

まず、「AB」つまり「ずき」という基本要素きほんようそがあり、それを反復はんぷくすると「ずきずき」というオノマトペができます。そして、それに「ッ」という促音そくおんをつけると「ずきっ」となり、「リ」をつけると「ずきり」、發音はつおんの「ン」をつけると「ずきん」、あまり使つかわれませんが、音引おんびきの「ー」でばすと「ずきー」となります。このように、基本きほんとなる部分ぶぶん付加要素ふかようそをつけることで、いろんなバリエーションを生成せいせいすることができるわけです。

このように、日本人にほんじんは、そういった要素ようそ組み合く あわわせをすることで、かもしされる微妙びみょうなニュアンスをたのしんでいるとえるでしょう。

付加要素ふかようそごとのイメージのちが

表中ひょうちゅうにも記述きじゅつしてありますが、「ッ」や「ン」などの付加要素ふかようそ効果こうかはたらきをまとめるとつぎのようになります(ただし、ひとによってことなる場合ばあいがあるかもしれません。あくまでも一般的いっぱんてき傾向けいこうとしてとらえてください)。

組み合く あわせる要素ようそ 印象いんしょうやニュアンスのちが
反復はんぷく 繰り返く かえしや持続じぞく、あるいは念押ねんおしするような印象いんしょうがある。
「ッ(tt)」 強調きょうちょう瞬間的しゅんかんてき区切くぎりをあらわす。最後さいごはいることで、引き締ひ しまったかんじをしたり、いきおいをつけることができる。
「ン(n)」 おと現象げんしょう余韻よいんあらわし、浸透しんとうするようなふかさをかんじさせる。
長音ちょうおん 「ー(:)」 なが持続じぞくする様子ようす瞬間的しゅんかんてきつづかんじがある。あるいは、間延まのびした印象いんしょうる。
「リ(ri)」 動作どうさ状況じょうきょうを「ひとつのまとまり」としてとらえる印象いんしょうがある。安定あんてい完成かんせい完了かんりょうした様子ようす、よりドラマチックなかんじをける。

では、つぎのページでは、たとえば「ン」と「ン」などのように、清音せいおん濁音だくおんではどんな印象いんしょうちがいがあるのか、または、「リ」と「リ」といったくちおおきさによるちがいはどうなのかについてみてみましょう 






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