パワポをアートする

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こう変わる!単なる「覚書き」から華麗なプレゼンテーションへ

たとえば、下の例を見てください。これは、このサイトのテーマを説明した内容ですが、左が単なる「覚書き」程度の PowerPoint のスライドです。まあ、実際には、本当に覚書きでないかぎり、ここまで「何もしない」スライドもないと思います(これだったら MS Word で十分ですね)が、見た目のコントラストをつけるため、あえてプレーンにしています。そして、右側がその内容を効果的に見せるために「アート」したものです。どちらがイメージしやすく印象に残りやすいかは一目瞭然ですね。


表紙のビジュアルは「アイコン化」を狙う

まず、「表紙」(構成によっては、扉となるページ)では、インパクトのあるビジュアル表現をすることで、プレゼンテーションの内容が「具象化」されて印象に残りやすくなります。また、雑誌や書籍の表紙もそうですが、いかに洗練された斬新なデザインをするかで、中身に対する興味の度合いも高まってくるわけです。

さらに、「編集物」の定石とも言えますが、2ページ移行のページについても表紙(扉ページ)のデザイン要素を継承していきます。こうすることで、統一感のある印象やイメージを踏襲できるからです。同一プレゼンテーション内での印象やイメージに統一感をもたせ、踏襲することで、1つのイメージが、受け手の頭の中で作られることになります。

ここでは、PowerPoint のアイコンの色がオレンジ系であることから、プレゼンテーションでもオレンジを基調にした色使いをしています(もちろん、他の色でもかまいません)。そして、2ページ移行でも、表紙のデザインの一部あるいは変形したエレメントをテンプレートとして作成し、踏襲させています。

また、テキスト素材としては、左側の文章として書かれた部分をサマライズしながら、短いフレーズと図形で置きかえています。というのは、オーディエンスが(手元に配布された同じ資料に目をやりながら)その文章を読むことに没頭してしまい、プレゼンテーターへのアテンションがおろそかになるからです。長い文章で描写するよりも、各ページは短いフレーズでまとめ、後は口頭で説明したほうが聞き手の注意をそらしません。

もっとも、プレゼンテーションに参加しなかった人のために、ファイルのみが流通することが考えられる場合は、長い文章表現が必要になるかもしれません。その場合は、文章描写の文字フォント数も落として、サブとして掲載するという方法もあります。

カラフルで派手にすればいいのか?

上の例はほんの一例ですが、では、とにかく色をたくさん使って派手にすればいいのかというと、そうではありません。また、いろんなデザイン要素を詰めこめばいいというわけではありません。

インパクトがありながらシンプルでなければ、それがシンボライズされて印象に残ることは不可能だからです。また、それぞれの要素がお互いに競合しあい、どこにポイントがあるのかわかりにくくなります。そのため、どの色や要素をメインにし、あとはサブにするといった「メリハリ」をつけることが必要になるのです。

以上のことをふまえながら、なぜその色なのか?その形状なのか?その組み合わせなのか?といったことについて、ある程度の根拠をもたせておくことも大事です。とはいえ、すべてがんじがらめで理屈をつけるのではありません。デザインやビジュアル表現は感性によるところも大きいため、すべて「理詰め」で考えたり、調整しようとすると、どうしてもインパクトがなくなり斬新さが失われてくるからです。つまり、理屈と感性のバランスをうまく取りながらデザインしていくということです。

また、白場(何も入れないホワイトスペース)もデザイン表現の1つであり、ページ全体の動きを作り出す役割をします。また、「息抜き」の部分でもあるため、これをうまく使うことも必須です。




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