映画・ドラマの英語表現 No. 10
The shark finished the job someone started.誰かのやり残した仕事をサメがやり遂げたってわけだ。海の中に漂う死体発見。どうも海に投げ込まれたときは生きていたが、サメに襲われて死んでしまったらしいというのを皮肉たっぷりに表現したセリフです。現実にはこんなカッコつけたセリフを使うかどうかは別にして、「○○が始めた仕事を○○がやり遂げた」という言いまわしはわりと刑事ものでは見かける表現です。 |
What we are never changes but who we are never stops to change.人間の本質は変わらないが、人は絶えず変わり続けている。直訳すると「我々が何であるかは決して変わらないが、我々が誰であるかは絶えず変化している」という意味で、なかなか哲学的な一言です。どっかで使いたくなるカッコいい表現ですね。 |
If I wanted my job, the job would be mine.私の手に入らない地位なんかない。直訳すると「私が欲しいと思った仕事は私のものになる」という意味で、自分がその地位を望めば、簡単に手に入れることができるということ。その背景には、自分が権力を持っているんだからという含みがあります。現実の社会でどれくらい汎用性があるかどうかはわかりませんが、 |
Don't get your hopes high.あまり高い望みを抱くな。「希望を高くするな」ということで、あまり望みがないことに対して、期待しすぎると後で落胆することになるため、高い望みを抱かないようにということ。 |
I'm not ruling anything out.まだ絞り込みはするつもりはない。刑事もののストーリーにはつきものの表現。捜査はしているが明確なことがわからない状態のときに、ヘンに絞り込むと間違ってしまう可能性もあることから、どんな可能性も |
You are the closest thing I have to a daughter.キミは私にとって娘のようなものだ。「私にとって娘に最も近い存在」という意味ですが、これもよく登場します。このストーリーのなかでは、このセリフを言われた人物が同様に |
You've made an impression on people.人々に大きな影響を与えているようだね。 |
We won't let him get his hands on you.彼には指一本触れさせないから。ここの「彼」とは追手のことですが、「彼の手をあなたに触れさせない」つまり、日本語的に言うならば「あなたに指一本触れさせない」という感覚に近いと言えるでしょう。 |
I know what I'm getting into.(どんなことになるか)わかっているつもりよ。「自分がどんな状況に入ろうとしているかはわかっている」ということで、めんどうなことに巻き込まれたり、大変な状況になったりするかもしれないという前提があり、そんな状況の中に入り込もうとしていることはわかっている、つまり、意訳すれば「覚悟はできている、わかって(そのことを)やっている」といった意味になるでしょう。 |
You are as white as sheets (a sheet).顔が真っ青よ。 |
Something smells so good.何かいいにおいがするぞ。日本語の「いいにおいだな」という言い方にピッタリな一言ですが、「いいにおい」というときは何がいいにおいを出しているのかはわからないこともあります。つまり、英語でも、何がいいにおいなのか、その具体的な主語がわからないので |
The order stands.命令はそのままだ。いろんな事情がからみあい、状況が変わってきたのだが、「命令はそのまま変わらない」というときに |
Lunch crowds would be coming in.ランチのお客が大勢入ってくるだろう。お昼になるとお店に大勢のお客さんがランチを食べにやってくることを言っているのですが、 |
It runs in the family.うちの家系はみなそうだ。「まったく頑固なんだから」とか「手先が器用なのね」とか言われて「親譲りなんだ」とか「遺伝なんだ」、はたまた「うちの家系はだいたい医者が多い」などと言いたいときにさらっと使える表現です。同様に、 |
Don't push your luck.調子にのるな。たとえば、やっとママのお許しが出て遊びに行ってもいいことになった。そこでここぞとばかり「ついでに欲しかったサンテンドー(架空)のゲーム勝ってよ」などと調子にのる子供に対して |
My lips are sealed.口にチャックしました。「いいか、誰にも言うなよ」などと言われて、「必ず秘密は守ります」というときに「私の唇はシール(密閉)されている」という言い方をします。類似表現として、 |
I don't have time for this.こんなことやっているヒマはないのよ。ありますよね、急ぎの仕事をやっているときなどにかぎって、「ちょっとこれ調べてくれ」とか「♪ピンポーン、お時間取らせませんので、ちょっとだけアンケートに…」といった割り込み。そんなときに思いっきり使いたい表現で、英語でもそのまま「このための時間は持っていない」という言い方をします。 |
I could use another waiter.もう一人ウェイターがいてもいいな。これはバーを経営しているファレンギ人のクアークが、シスコ艦長の息子ジェイクに向かって「ヒマを持て余してるなら雇ってやってもいいぞ」という意味で「私はもう一人ウェイターを使える」というわけです。 |
I prefer to handle this my own way.自分のやり方でやりたい。やはり誰にも自分なりのやり方というものがあり、それがいちばん落ち着くし、よい結果が出せるわけです。そんなときに「ああしろ、こうしろ」などといろんな雑音が入ってくることもあります。さすがに、 |
Let's put the past behind.過去のことは忘れよう。過去のことは「後ろに置く」ということで「過去のことは気にしない、忘れよう」という意味です。 |