駅で見かけたとある企業さんの看板から。日本人はとくにこの challenge という言葉が好きですが、この単語に対する日本人の持つイメージには、本来の英語のイメージとは異なるものがあります。英語では challenging というと「難しい、困難な」という形容詞になり、名詞として使うと「困難なこと」という意味になります。日本語では「チャレンジする」=「挑む・挑戦する」という表現に捉われてしまいがちですが、英語では、ある対象に対して「敵対する、反論・異議を唱える」からこそ(その対象に対して)「挑む」わけで、この例で言えば、challenge の次には敵対や否定したい対象(自分たちに取ってネガティブな対象)が来なければおかしいというわけです。つまり、イノベーションに対して敵対するというのは、常識的に考えて納得がいかないことになります。ともあれ、日本語の「難しいことに挑む」という意味は個人的には便利な用法だと思います。そのうち、こういった用法が英語に逆輸入されるかもしれませんね。
※ここで紹介する例は、あくまでも、よりよい英語表現のためのヒントとして取り上げているものであり、関連する商品、サービス、および情報の発信者・制作者を非難したり、軽んじたりするものではありません。
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