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Last update November 5, 2018

用語解説

分析的言語ぶんせきてきげんご (analytic language)

孤立語こりつごと呼ばれることもあるが、単語が複数の要素から構成される総合的言語そうごうてきげんご (synthetic language) に対して、1つの単語が1つの要素から構成される傾向のことで、たとえば、「私」という単語であれば、「私は」なのか、「私の」あるいは「私に」なのか、「私を」、「私から」なのかという意味は語順もしくは、単語同士の関係によってしかわからない。よって、語順が固定され、単語同士の関係を表すために前置詞や分詞など補助をする語が必要になる。



たとえば、英語は分析的言語の度合いがかなり高い言語と言えるが、上の図の一番上の例では、JohnJohnny という単語を入れ替えて語順を変えてしまうと意味が逆になってしまう。また、下の例文では、「トムに本をやった」というときの通常の語順は、I gave Tom a book であるが、それを入れ替えると「本にトムを与えた」ことになり現実的な文章として成り立たない。Toma book には、「~は」、「~の」、「~を」といった情報が含まれていないからである。よって、語順を固定してしまうか、前置詞などで補ってやるしかない。総合的言語であれば、前述のような情報が語尾などで表現され、1つのユニットに含まれるため、語順は自由度が大きくなる。



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