Last update November 5, 2018
用語解説
総合的言語 (synthetic language)
統合的言語などとも呼ばれ、単語が複数の形態素から構成される言語のこと。形態素とは、これ以上分解できないという言葉の最小の単位のこと。これと逆の概念を表すのが、分析的言語 (analytic language) である。
たとえば、日本語はこの総合的言語の度合いが高いと言える。たとえば、下の例のように、1つの単語のユニットが、オレンジ色で示した「意味を持つ要素」(語根という)とそれ以外の部分とに分解することができる。このように、複数の形態素から単語が成り立っている。
さらに、下の図のように、「私は」、「彼に」、「本を」は「名詞」と「助詞」で構成される1つの単語のユニットであるが、これをそれぞれ「は」、「に」、「を」という語尾を持つ単語、つまり格変化した名詞として考えると、この語尾のおかげで、それぞれのユニットの順番をどこに持って来ても文章として成り立つ。このように、総合的言語では、語の順番を自由に変えても意味が通じるということが大きな特長である。
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