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金閣寺
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次は、いよいよ庭園ね。金閣の前にある池は鏡湖池(きょうこち)って言ってさ、その池を中心に、葦原島(あしわらじま)とか大小の島々や、当時の諸大名が競って献納した石が配置されてるのよ。今も昔も出世しようとしたら大変ね。寄付した石には畠山石とか赤松石、細川石てなぐあいに自分の名前がつけられてるんだって。でね、この庭園、西側の衣笠山を借景(風景を借りることよ)にした室町時代の代表的な池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)として有名で、国の特別史跡および特別名勝に指定されてるわよ。
それから「方丈」って呼ばれる建物があってさ、これは、お坊さんの住んでる住居のことを言うんだけど、その北側にある「京都三松」のひとつって言われる「陸舟(りくしゅう)の松」もチェックしといたほうがいいわね。なんでも舟の形をしていることからこう呼ばれるらしいわ。しかも、この松は、義満の「お手植え」の松らしいわよ。で、金閣の後ろを進むと、義満がお茶の水に使ったと伝えられる「銀河泉(ぎんがせん)」、手を清めたという「巌下水(がんかすい)」とかがあるわよ。その次には「龍門の滝(りゅうもんのたき)」ってのがあって、鯉が滝を登ると龍になるっていう中国の故事「登龍門(とうりゅうもん)」にちなんで「鯉魚石(りぎょせき)」っていうのが置かれてるのよ。ふ~ん、鯉って滝に登ると龍になるんだって。カラスが登ると鳳凰にでもなれるのかしらん。
There are several more points to see in the garden. The "Pine Tree in Boat Shape" located at the north of the