英語から日本語になったカタカナ言葉はいろいろありますが、逆に日本語から英語になった言葉はあるの?そんな日本をルーツとする単語を集めています。



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Last update January 3, 2019
ヒジヤン:最近、日本語が乱れてるって言われてるけど、タコくん、たとえば、別れるときのあいさつってどう言ってる?
タコ:「ほれすかほい!」
ヒジヤン:はあ?なんじゃそれ?
タコ:え?ヒジヤンさん、知らないんスか?小さい頃歌ってませんでした?♪「タコの八ちゃん、ほれすかほい!」
ヒジヤン:知らないよ~、そんなの。
タコ:じゃあ、ボクらのとこだけですかね。ヒジヤンさんは、別れるときのあいさつは何て言うんですか?
ヒジヤン:「ほな、バイヤン!」
タコ:ええーっ?何ですか、それ。聞いたことないっス。
ヒジヤン:そうか…。ボクたちって、別れの言葉を言っても通じないんだな、なんか淋しいよな。
タコ:そうっスね。ぐす…。

 JPE012  Sayonara



タコ:そう言えば、最近「さよなら」なんて使わないっスよね。
ヒジヤン:だよねー。なんかあらたまってヘンな感じだよな。
タコ:あ、モモコ先生、「ほれすかほい」って言葉、聞いたことあります?

モモコ:そんなの、知りません。
タコ:じゃあ、「バイヤン」は?
モモコ:どちらも知りません!
ヒジヤン:じゃあ、何て言ってるの?
モモコ:「バイバイ」とか「じゃあね」に決まってるでしょ。それより、説明を始めます。英語の辞書によると、sayonara
Goodbye. A farewell remark. Thus (sa, that + yo, appearance) + nara, if it be, indeed.
つまり「別れのときに使う表現で、さ(それ)+よう(様子を表す)+なら(もし、そうであるなら本当に)」
というふうに解説されています。

タコ:へえー。じゃあ、英語圏の人たちは別れるときに sayonara! とか言ってるんですか?
モモコ:普通のシチュエーションでは使わないわよ。
ヒジヤン:日本と同じだな、あらたまったときしか使わないんだ。
モモコ:というより、sayonara sales 「店じまいセール」とか、何かが廃止されるとか、終わりになるといったときに Sayonara to ... というふうにヘッドライン的に使われたりするみたいね。面白半分で使ってる感じもあるかもね。
ヒジヤン:意味的には、「永遠の別れ」ってニュアンスが強いんだな。
モモコ:そうね。日本語でもそんな感じね。
タコ:なんか、しんみりして来ましたね。
モモコ:そう言えば、ちょっと古い映画で、「Sayonara」っていうのがあるらしいわ。何でも朝鮮戦争のときに、日本人女性と恋に落ちたアメリカ人兵士との話なんだって。
タコ:ふーん。ロマンチックっスね。
モモコ:それから、イタリアに Hotel Sayonara っていうのがあるみたいよ。日本語の「サヨナラ」から来てるかどうかは知らないけど。
タコ:なんか、さみしい名前っスよね。
ヒジヤン:イヤな人といっしょに泊まれば別れられるってわけだな。でも、イヤな人といっしょにそこまで行くのもイヤだな。別々に行って現地合流かな?いや、合流するのもイヤだな。
タコ:ひとりでブツブツ、何言ってるんっスか、ヒジヤンさん。

(Originally posted in 2006)