英語から日本語になったカタカナ言葉はいろいろありますが、逆に日本語から英語になった言葉はあるの?そんな日本をルーツとする単語を集めています。



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Last update January 3, 2019
タコ:ということで、早くも2回目を迎えた「英語になった日本語」コーナーです。
ヒジヤン:ところで、タコくん、オランダの木靴のこと何て言うか知ってる?
タコ:え?いきなり木靴ですか?タコ、あんまり履物のことは考えないようにしてるんですけど。キリがないっスから。
ヒジヤン:「サボット」って言うらしいんだけどね。オランダ人はみんなサボット履いてるのかなあ。
タコ:そんなわけないスよね。で、今日の言葉と何か関係あるんですか?
ヒジヤン:まあね。今日の「英語になった日本語」はコレ、「下駄」です。
タコ:なるほど。なんか、もっとオチがあるのかな?って思ってたんスけど。

 JPE002  Geta



タコ:わかりやすいですねえ。そのままですねえ。
ヒジヤン:でも、ボクとしては、草履(ぞうり)のほうがポピュラーだと思うんだけどね。

モモコ:もちろん、「草履」も英語の辞書には入ってるわよ。むしろ、英語に入ってきたのは、草履のほうが1823年で、下駄の1884年に比べると早いくらいよ。
タコ:そうなんだ。ボクもどっちかというと、草履のほうが軽くていいと思います。
ヒジヤン:どっちがいいかっていう話じゃないんだけどね。

モモコ:ある英語の辞書によると geta
a Japanese wooden clog for outdoor wear
つまり「外に出るときに履く木靴(サンダル)」で、zori のほうは
a flat thonged sandal usually made of straw, cloth, leather, or rubber
つまり「紐のついた平たいサンダルで、通常、藁(わら)、布、皮、ゴムなどで出来ている」
っていうわけね。ところで、ある子供向けのサイトに「日本人について」というコーナーがあって、そこにこんな説明があったの。どんな状況で使われた文章かわからないけど、これだけ読んだらちょっとね…。

Instead of shoes, Japanese people wear Geta Clogs.
「日本人は靴の代わりに下駄を履いています。」
Japanese people sleep on the floor instead of a bed.
「日本人はベッドの上ではなく、床の上で眠ります。」
Japanese people perform in Kabuki Theater.
「日本人は歌舞伎劇場に出ています。」

タコ:ええーっ、いいんでしょうかね、こんなこと教えて。
ヒジヤン:いやあ、まいったな。何十年か昔は、外国の教科書に出てくる日本人は「ちょんまげ」を結って、刀を差しているとか聞いてビックリしたけど。
タコ:じゃあ、ボクたちみんな下駄履いて歩いて、床の上に寝てるわけですよね。
ヒジヤン:それで、国民全員が「歌舞伎役者」で、町の名前はみんな「歌舞伎町」、銀行は「歌舞伎銀行」、学校は「歌舞伎学校」、スーパーも「歌舞伎スーパー」か。
モモコ:
タコ:ま、それもいいかもしれませんね、ヒジヤンさん。なんか楽しそうッスよね。
ヒジヤン:そうだねえ、お気楽そうだよねー。

(Originally posted in 2006)