英語から日本語になったカタカナ言葉はいろいろありますが、逆に日本語から英語になった言葉はあるの?そんな日本をルーツとする単語を集めています。



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Last update January 3, 2019
タコ:ヒジヤンさん、すっかり春ですねえ。お花見なんか行きました?
ヒジヤン:うん、実はね。昨日奥さんと行って来たんだ。
タコ:へえー。そうなんだ。実はボクも土曜日に「軟体生物友の会」で花見宴会があったんで、行って来ました。
ヒジヤン:へえ、そんな会があるんだ。想像するだけでもスゴイもんがあるなあ。タコやイカの足がぐにゃぐにゃ集まって…
タコ:桜の木に巻きついたりとか… でもね、みんな「花より団子」でね、食べることがメインでした。
ヒジヤン:じゃあ、今日は食べ物にしましょう。これ、「てんぷら」。
タコ:あ、いいですねえ。海老天なんか特にいいですよ。タコ、お腹空いてきました。

 JPE003  Tempura



タコ:やっぱ、日本の誇りでしょう、これって。
ヒジヤン:やっぱり、衣はからっと、中身はジューシーっていうのがポイントだな。
モモコ:英語のサイトなんかでも紹介しているものが多いわね。
タコ:やっぱり、「日本人は毎日天ぷらを食べています」、とか言ってるんですかね?
ヒジヤン:いや、やっぱり刺身でしょう。
モモコ:英語の辞書によると、tempura
A Japanese dish of vegetables and shrimp or other seafood dipped in batter and fried in deep fat.
つまり「野菜、エビなどのシーフードを生地につけて油で揚げた日本料理」
と説明されてるんだけど、語源は日本の tenpura から、ということになってるわ。
タコ:なるほど、tenpuranm に変わったというわけですね。
ヒジヤン:でも、「天ぷら」っていう言葉はポルトガル語とかから来たって聞いたことがあるんだけど。
モモコ:そうなの。英語の辞書には書かれていないけど、実はあるサイトに、
tempura was developed after the Portuguese began trading with Japan and sending Jesuit missionaries in the 1500s.
「1500年代に日本にやってきたポルトガル人の商人やキリスト教の宣教師などによってもたらされた」
っていうことね。

タコ:ポルトガルの料理だったんですか?
モモコ:語源としてはいろんな説があるんだけど、カトリックでは四旬節には肉を食べちゃいけなかったんで、代わりに魚を揚げて食べたのがルーツらしいわ。四旬節のことを tempora Cuaresmae  (テンポラ・クワレスマ)って言ってね、そこから「テンプラ」になったっていう話よ。その他にもスペイン語とかの templo 「お寺」という意味の単語から来たとかいう説もあるわよ。
タコ:ふーん、どっちが正しいんでしょうね?
ヒジヤン:なんか、ややこしいな。どっちでもいいんじゃない?美味しいかどうかが一番大事なことだと思うな。
タコ:それもそうっスよね。花より団子、語源よりごはん。ヒジヤンさん、さっそく天ぷら食べにいきましょーよ!
ヒジヤン:そうだね、行こ、行こ。
モモコ:

(Originally posted in 2006)