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「点過去」と「線過去」の比較 |
点過去(完了過去、不定過去) | 線過去(不完了過去) | |
イメージ |
「朝 |
「朝起きたら、雪が |
時間の概念 |
語られる事柄の時制が、「絶対的な過去の時点」として導入される。 時間の区切りが明確で、心理的に「完了している」時間。 |
想定された時間に対する相対的な線として説明される。 時間の区切りがあいまいで、心理的に「完了していない、継続している」時間。 |
話者の視点 |
話し手は、「現在」から「過去」の出来事を単なる事実として「客観的」に述べる。 |
話し手は、心理的に「過去」のその時に戻り、その出来事の「状態」について「主観的」に描写。 |
特徴・役割 |
継続しない事柄として語る 完了した事柄として語る ニュースの過去 リアルの過去 次の出来事を提起 直裁さと明確さ 文章に軽快さとリズム感 |
継続した習慣的な事柄として語る 完了していない事柄として語る 物語の過去 バーチャルの過去 展開をいったん停止 婉曲とあいまいさ 文章に重厚感 |
例文 |
(私はスペインを旅行した。) (ここで交通事故があった。) (私の祖父は10年前に亡くなった。) (突然、雨が降り始めた。) |
(カルメンはとても美しく、長い髪と緑の目をしていた。) (小さいころよく海岸にいったものだ。) (夕食後、よく友人のところに遊びに行った。) (シャワーを浴びているときに、電話が鳴った。) |