Last update May 27, 2021


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ここではよく芸術の主題になるテーマなど、芸術関係の用語を解説しています。

日本語 英語 備考
 さ 
祭壇画さいだんが altarpiece アルターピースともいい、教会の祭壇飾りのことで、通常宗教的題材を描いた絵もしくはレリーフを取り付ける。
サビニの女たちの略奪りゃくだつ The Rape of the Sabine Women ローマ建国直後女性が少なかったため、子孫を残し繁栄するためサビニの部族から多数の未婚女性を略奪したという古代ローマの伝説に基づく題材。ここの英語の rape は「略奪」の意味。
三位一体さんみいったい (Holy) Trinity キリスト教芸術の主題の1つ。「父」と「子(キリスト)」と「聖霊」が「一体」であるとする教え。
三連祭壇画さんれんさいだんが triptych tri- 「3つの」と ptyche 「折り重ねる」という意味で、3枚の板で構成された美術作品のこと。蝶番で折り畳むことが可能で、真ん中の板は他の2枚より大きく、3枚の作品の内容は関連性を持つ。板の枚数が2枚なら二連祭壇画、4枚以上になると多翼祭壇画という。
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シエナ派 the Sienese School ルネサンス期のイタリアにおいてシエナを中心に活動した画派。保守的で、後期ゴシック様式に傾倒した優雅で装飾的な作風が特色。ドゥッチョ、マルティーニ、ロレンツェッティなどが含まれる。
司教座聖堂しきょうざせいどう cathedral カトリック教会の教区の中心となる教会の聖堂のこと。カテドラル、大聖堂とも。
死の舞踏ぶとう Dance of death 14世紀から15世紀のヨーロッパで流行した寓話やそれをもとにした一連の絵画や彫刻のモチーフをいう。死の恐怖を前に人々が半狂乱になって踊り続けるというフランスの14世紀の詩が起源。 La Danse Macabre(フランス語); La Danza Macabra (イタリア語); Totentanz(ドイツ語); La Danza de la Muerte(スペイン語)
写実主義しゃじつしゅぎ Realism 現実を空想によらず、ありのままに捉えようとする主張。さまざまな形の写実(現実)主義があるが、19世紀フランスではロマン主義の風潮に対抗し、クールベがレアリスム宣言を行った。
象徴主義しょうちょうしゅぎ Symbolism 自然主義への反動として1870年頃のフランスとベルギーに起きた芸術運動で、イメージ(イマージュ)を通して神秘的・抽象的な概念を表そうとした。
初期フランドル派 Early Netherlandish painting (painters); Early Flemish 15世紀から16世紀にかけての北ヨーロッパのルネサンス期において、ブルゴーニュ領ネーデルラントで活動した芸術家たちとその作品群を指す。初期ネーデルラント派とも。
生神女就寝祭しょうしんじょしゅうしんさい (the Feast of) the Dormition of the Virgin (Mother of God) マリアの永眠を記念する正教会の祭日。正教会の十二大祭の一つ。
受胎告知じゅたいこくち The Annunciation キリスト教芸術の主題の1つ。天使が聖母マリアに神の子を身ごもることを伝えるという伝説に基づく。
シュルレアリスム surrealism 1920年代にフランスの詩人アンドレ・ブルトンが提唱した思想活動。意識よりも無意識や集団の意識、夢、偶然などを重視し、その世界を芸術で表現しようとした。
新古典主義しんこてんしゅぎ Neoclassicism 18世紀中頃から19世紀初頭にかけて、西ヨーロッパで広がった建築、絵画、彫刻などにみられる様式。それまでのバロック、ロココの装飾的・官能的な表現に対して、古代ギリシャの芸術を範とするより荘重な様式が求められた。
身廊しんろう nave ロマネスク様式やゴシック様式のキリスト教建築において、入口から主祭壇に向かう中央通路のうちの翼廊にいたるまでの部分を指す。

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