Hijiki
ヒジキ
海藻の一種
古代の日本人は何を食べていたのでしょうか?ある記録によると、縄文時代(紀元前14000年~400年ごろ)や弥生時代(紀元前400年~紀元300年ごろ)の人々が、カルシウム不足を補うために食べていたのがヒジキなのだそうです。奈良時代(710~784)になると、ヒジキはもっぱら神への供え物として使われ、一般の人々には手の届かないものでしたが、今日では、もちろん、地位や身分にかかわらず、誰でも食べられる世俗の食べ物です。また、ヒジキを食べれば長生きできると言われ、かつての「敬老の日」(9月15日)を「ヒジキの日」と呼んでいるようです。ヒジキには微量のヒ素が含まれていることから、その摂取を禁止している国もありますが、何トンものヒジキを毎日食べない限り(そんな人はいませんね)、まったく問題はないと言われています。もちろん、食べるか食べないかは各自の判断にゆだねるとして、日本では、この独特の味や舌ざわりと歯ごたえを持つヒジキは、細かく刻んだニンジンやコンニャク、あぶらげ、豆類といっしょに煮物にするなど、「ご飯がすすむ」おかずとして親しまれています。
(写真:大豆、ニンジンといっしょに炊いたヒジキ。)
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