File No. 1420   ▲Page top
benedick, benedict
[benɪdɪk/benɪdɪkt]

(長い独身生活の末、結婚した)新婚の男

  • He was a sworn bachelor like Benedick in Shakespeare's comedy.
  • They seem to enjoy playing a Benedick and Beatrice from "Much Ado about Nothing."

新婚男性のなかでも「長い独身生活の後に結婚した」というのがポイントで、それも、「お嫁さん募集中○十年」というのではなく、ついこの間まで「ボクは一生独身で通す」などと言っていたというのが特徴。語源はシェイクスピアの喜劇 Much Ado about Nothing の主人公 Benedick から。そして、そのお相手の女性というのが Beatrice で、たとえ話としてはセットで引き合いに出されます。ケンカするほど仲がいいというのか、お互いに「なによ、あんなヤツ」と言い合っていた二人、「あの二人をくっつけよう」というまわりの策略(?)に乗せられてみごと結ばれるといった筋書きのようです。


 File No. 1419   ▲Page top
peter
[pi:tə(r)]

しだいに消える、しだいに減る

  • The rain will slowly peter out during the afternoon.
  • The crowd has petered down since the opening three months ago.

名前の「ピーター」と同じスペルですが、out  down などを伴い、だんだん無くなる、消える、弱くなるといった動詞として使われます。激しい雨が徐々に小雨に変わるとか、客足がオープン当時に比べるとだんだん減ってきた、財産がしだいに無くなってきたといった場合に使います。語源は不明ということですが、そもそも peter out 「尽きる、使い果たす」という意味はアメリカの鉱山労働者のスラングが起源で、鉱山で使用していた火薬 (saltpeter) が爆発しないで消えてしまったときの表現から来ているとか、あるいは、キリストの弁護に向かったはずが結局弁護できなかった聖ペテロ(ピーター)が起源だといった説があるようです。

 同義語  abate, decrease, diminish, drain, dwindle, ebb, lessen, taper, tail away


 File No. 1418   ▲Page top
duck
[dʌk]

ひょいと頭を下げる、水にもぐる(らせる)、隠れる、かわす

  • He ducked the question, saying he would do what he could do.
  • The hero ducked his head as the bullet came toward him.

彼のあだ名は「アヒル」ですというときの duck だけでなく、「おーい、こっちだ」と叫んでひょいとテーブルの下に頭を引っ込めるなど、小さい頃から隠れるのが得意だった彼、今もそれは変わらない。めんどうな仕事を頼もうとすると、「あれ?さっきまでいたんですけど…」などうまく姿をくらましたり、夫婦ゲンカをしても飛んできた皿をよけるのがうまいらしい。なんてことで、頭を引っ込めたり、よけたりしてかわす、隠れる、水にもぐるという意味があり、あくまでも「ひょい」という不意さがポイント。また、そういったことを行うことという名詞としても使われます。語源は中世英語の douken 「もぐる」。

 同義語  bob, lower, bend, dodge, crouch, stoop, avoid, elude, dunk, plunge, dip, submerge


 File No. 1417   ▲Page top
streamer
[stri:mə(r)]

吹流し、飾りリボン、紙テープ、射光、大見出し

  • You can see many carp streamers flapping in the sky at this season in Japan.
  • Streamers and balloons are indispensable party items.

今日は子供の日。そして、気持ちよさそうに空で泳いでいるのが鯉のぼり。「でさ、あの鯉のぼりの上のほうで泳いでるタコみたいなの何ていうんだっけ?」 「う~ん…タコのぼり?」 ということで、鯉のぼりは carp streamer 、いっしょに泳いでいるのは「吹流し」で、やはり、streamer 。要は長い旗状のもので、流れるように風に吹かれるものを言います。その他、舞台の上にいるスターなどに投げたり、パーティなどで飾ったりする紙テープやリボン、また、オーロラなどの光の帯などを指します。アメリカでは新聞のページ全体に渡る大見出しという意味でも使います。なお、「吹流し」は5色で構成され、中国の五行説に基づいているのだとか。


 File No. 1416   ▲Page top
croon
[kru:n]

小声で歌う、甘くささやくように歌う

  • She used to croon old songs while she was cooking.
  • He crooned to the boy and said, "Don't worry, you are safe now."

ハワイ行きが決まって楽しそうなおばあちゃん、♪あ~あ、あこがれのハワイ航路…♪などと口ずさみながら家事をやっているなど、マイクを片手に演歌を絶唱するというよりは、小さな声でささやくように歌うという意味の単語。子守唄を歌うときもそうです。大きな声で歌われたのでは眠ろうにも眠れません。また、愛のバラードなどをささやくように歌う甘いマスクのシンガーの歌い方にも使われますが、これも、「男○○節」といったノリとは違います。その他、怖い思いなどをして興奮している子供などに向かって「もうだいじょうぶだからね」と優しく話しかけるといった場合にも使います。語源は中世オランダ語の kronen 「嘆く」。

 同義語  warble, say softly, hum, purr




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