受験英語の英文解釈などの授業で、複雑な文章が出てくると、「まず、無くても意味が通じる部分をカッコ つまり、このカッコで囲む部分が「付加情報」というわけです。「挿入句」もその類いですね。こういった情報の前後にコンマをつけることで、どこからどこまでが「付加情報」なのかが一目でわかり、文章全体の理解がしやすくなります。 前述のように、「付加情報」の挿入の仕方としてコンマで囲むという方法があるわけですが、コンマだけとは限りません。カッコで囲んでしまう場合もあれば、ダッシュ(―)を使うというやり方もあります。 同一文章のなかに「付加情報」を挿入するということは、言いかえれば、挿入先の文章全体の流れを一時遮断するということになります。その遮断の程度によって、コンマなのか、括弧囲みか、ダッシュなのかという使い分けをします。 コンマを使う場合は、最も文章の流れへの影響が少ない、つまり遮断の程度が軽い、ということになります。括弧はそれよりも強い場合、ダッシュはさらに遮断度が強くなります。 |