File No. 880
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collateral
[kəlætərəl]
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付随する、傍系の、平行した、担保
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- He was a collateral descendant of that famous writer.
- People became furious to know that he said the damage was collateral.
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映画のタイトルにもありましたが collateral damage 「付随的被害」というと、軍事などで「多少民間人を巻き込んでも仕方ない」とか「ある程度の犠牲は免れない」といった当局の本音を婉曲的に表現した言葉と言えるでしょう。体制側から見れば「付随的」かもしれませんが、当事者にとってはたまりませんね。その他、「傍系」の親戚など、「メイン」に対して「サブ」や「二次的」という意味や、アテネとスパルタなど地位的なものや時系列的にも「平行」関係にあるものに対して使われます。また、名詞で「担保」という意味もあります。語源は中世ラテン語の collateralis で、com (一緒に)+ lateral (横の)。
同義語
accessory, ancillary, assistant, auxiliary, contributory, subsidiary, subordinate
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File No. 879
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finicky
[fɪnɪkɪ]
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気難しい、好みのうるさい、凝りすぎた
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- To begin with, the cat is a finicky and choosy eater.
- Entertainment media is a finicky business.
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うちの犬はご飯に味噌汁をかけたものが好きだが、こだわりがある。ご飯は炊きたて、味噌は自家製、味噌汁の出汁は煮干、具はワカメとジャガイモがお気に入りなど、もちろん動物だけでなく、人間に対しても使われ、好き嫌いが激しく偏食気味など、とにかく食べ物にうるさいといった意味があります。その他、この業界はこだわりがなければやってられないなど、細かい注意や気配りが必要なものを形容して使います。語源は、 fine 「細かい」と cynical 「皮肉っぽい」が合成されて finical になり、そこから変形したものだという説があります。
同義語
choosy, dainty, fastidious, finical, fussy, meticulous, particular, persnickety, squeamish
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File No. 878
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ken
[ken]
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視野、知識の範囲、認識する
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- Highly technical things are beyond her ken.
- 'Here,' said Don Quixote, as soon as he kenned it.
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ケンさんは無口だけどとっても物知り。それでもってサンバなんかも上手い、というときの人の名前ではなく、「視野」とか「知識の範囲」という意味の単語で、日常会話などではほとんど使われません。スコットランドでは「知る (know) 」の意味で使われるようです。イディオムとして beyond one's ken で~の理解を超えているという意味があります。「認識する」といった動詞として使われることも稀なようですが、昔は「見る」という意味でも使われたようです。語源は古ノルド語の kenna 「知覚する」、古英語の cennan 「知らしめる」も同じ。
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File No. 877
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digress
[dɪɡres/daɪ-]
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本題からそれる、脱線する
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- The professor always digresses in his lecture.
- Their discussion always digresses and concludes on nothing.
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「じゃあ今から会議をします」と言いながら集まったのはいいが、「それでさあ、見た?昨日のドラマ?」「うん、ヒドかったね」「そうだ、あれはないよな」なんてことで、気がついたら「あ、もう5時じゃん」「やば何も決まってないよ」というわけで、本来の目的、本題からそれることを言います。学校の授業でもありますが、「それがナポレオン・ボナパルテだ。ところで、その奥さんのジョセフィーヌはチーズの匂い…」など脱線ばかりする先生。しかし、本題の授業より脱線話のほうが面白かったりするものです。語源はラテン語の digredi 「それる」の過去分詞 digressus 。
同義語
wander, drift, stray, meander, diverge, deviate
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File No. 876
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xylograph
[zaɪləɡræf/-ɡrɑ:f]
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木版画
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- This is a rare fifteenth-century xylograph.
- Xylograph was a woodcut used as early as the 8th century.
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子供の頃、学校の工作の時間にやった懐かしい木版画。一生懸命文字を彫って転写してみたら左右逆だったりして、注意が必要なアートです。西洋では8世紀頃から使われていたようで、「印刷の父」と呼ばれるグーテンベルグの印刷術もベースとなっていたのは木版画の原理とか。ちなみに「はんこ」なども一種の木版画と言えるかもしれません(もっとも最近ではいろんな材質のものがあるようですが)。重要書類なので、間違いのないよう、緊張してはんこを押したら上下逆さまに押してしまったり、これもやはり注意が必要です。語源はフランス語の xylographie 、 xyl- は「木」を意味し、 -graphie は「書く」という意味。
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