File No. 1800   ▲Page top
splenetic
[splənetɪk]

脾(ひ)臓の、意地の悪い・気難しい(人)

  • I received a splenetic mail from an unknown person.
  • With a splenetic smile and tone, he added, "You are finished."

「気難しそうな顔してどうしたんですか?」「いや、イライラしてね」「また、持病の胃痛ですか?」「いや、脾臓なんだ」ということで、脾臓 spleen の形容詞で「脾臓の」という意味の他に、意地が悪い、気難しい、イライラしている、怒りっぽいという意味があります。なぜ、脾臓かというと、人間は血液、粘液、黄胆汁、黒胆汁で構成されており、その割合で気質や性格が決まるというヒポクラテスの四体液説から。なかでも黄胆汁は、脾臓に関係がありますが、怒りといった感情はこの部分で発生すると考えられていたようです。いずれにしろ、怒りっぽいのは健康に良いわけがありません。語源はラテン語の splen 「脾臓」。

 同義語  irritable, cross, bad-tempered, crabbed, sullen, touchy, petulant, spiteful, morose, fretful, rancorous


File No. 1799   ▲Page top
proclivity
[proʊklɪvəti]

気質、性癖

  • We cannot trust what he says, because he has a proclivity for exaggeration.
  • His proclivity to buy whatever new things costs him a fortune.

「また、お父さんったら骨董品ばかり買って…」「これはすごいんだぞ、ほら、"信長の野望"茶碗だ」など、めずらしいものに異常なこだわりを見せるとか、「また、課長ったら困っちゃうよ、1億円だなんて」「話を大きくするクセがあるからなあ」といった誇張する性癖、「まかしとけって、オレのおごりだ」と気前の良い気質はいいのですが、後で、「ごめん、電車賃貸してくれる?」ということで計画性がない。その人の持っている気質のことで、どちらかと言うと、育った環境などで培われたというよりも生まれつき備わっているような性癖を言います。語源はラテン語の proclivis 「傾向がある」。

 同義語  tendency, liking, leaning, inclination, disposition, penchant, propensity, proneness


File No. 1798   ▲Page top
clavus
[klvəs/klɑ:-]

鶏眼、魚の目

  • A clavus can occur from pressure applied to a specific area of the foot.
  • The patient suffered from clavus formation on his foot.

「鶏眼(けいがん)ですね」「え?けいがん?」「鶏の眼と書いて…」「魚(うお)の目じゃないんですか?」「専門用語ではこう言うんです」ということで、俗に言う魚の目。「魚の目は corn じゃないんですか?」「専門用語ではこう言います」というわけで、一般的には corn を使います。足の指の骨の突き出た部分などにできやすく、原因は会わない靴を履いたりすることで、その部分に局部的に圧力がかかるからだとか。つまり、皮膚の角質(死んだ細胞)が、真皮(外側から二番目の皮膚の層)を保護しているわけですが、この角質が真皮まで入り込んでしまうのだそうです。語源はラテン語の clvus 「爪」。


File No. 1797   ▲Page top
haversack
[hævə(r)sæk]

バックパック、リュックサック、雑のう

  • The boy was riding on a big bicycle with a haversack on his back.
  • He packed a haversack with his things and left home.

昔は遠足やキャンプに行くときしか使わなかったのですが、最近では学校に行くときなどにも使われる背中に背負うバッグのこと。かつて戦争に行ったことのあるおじいさんは「雑のう」と呼んでました。英語の呼び方もいろいろあり、ちなみに、ネットで検索してみると、最もポピュラーなのがご存知 backpack、次によく使われるのが rucksack で、ruck はゲルマン語で「背中」、sack は「袋」。その次によく使われているのが knapsack で、knap もゲルマン語で「噛む」。最も使用頻度が少ないのがこの haversack で、haver は同じくゲルマン語の habere 「オート麦」から。

 同義語  back pack, backpack, knapsack, packsack, rucksack


File No. 1796   ▲Page top
lumberjack
[lʌmbə(r)ʤæk]

樹木伐採労働者、材木を切る人、アウトドアジャケット

  • A lumberjack found a missing person in the mountain.
  • I bought a nice lumberjack at the supermarket.

「与作さんは?」「今、木を切っているところです」「奥さんが呼んでるんですけど…」てなことで、昔、どこかで聞いたような話ですが、アメリカならだんぜん、「ジャック」というわけではないのですが、jack には「男性」という意味があり、「材木男」というわけです。正式には、木を切ったり、切った木を製材所に運んだり、という仕事をする人を指します。じゃあ、そんな仕事をする女の人は lumberjane なのかというと、正式な定義はありませんが、意味は通じるかもしれません。その他、アウトドアなどで着る短い防寒コートという意味もあります。で、女性用はどうかと言えば、やはり、lumberjack でしょう。




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