直訳や迷訳となると、やはり人間は機械翻訳には勝てません。
もっとも、直訳や迷訳をわざわざ使おうとする人もいないとは思いますが、コスト削減のために格安の翻訳を求めようとする傾向はあるようです(私には残念ながら提供することはできませんが)。
そう言えば、かって、どこかの求人コーナーに、機械翻訳で上がってきた文章をリライトする人材を求めていました。それを見て、一部の翻訳会社で、自動翻訳ソフトを使ってまず機械が翻訳→人間が一斉にリライト、後ろではストップウォッチを持った監督がリライト時間を計っている―といった噂を耳にしたことがありますが、あの噂は本当だったのだと思ったものです。
とは言え、私も実際、自動翻訳ソフトをあまり活用したことがないので、どんなものか試してみることにしました(もちろん、お仕事には使いません)。ただし、わざわざ購入するのもムダなので、無料のオンライン自動翻訳ソフトを使いました。
ちなみに原文はこれです。
There are some people who seldom read translated literature. The reason is simple, as they know most of translated books are not written in natural Japanese, there is no guarantee that they can enjoy reading. While reading, they may have to occasionally stop and feel, with a disappointing sigh, “Ah, this is not the Japanese!” This is, of course, far from an exciting reading experience.
(正しい意味:翻訳本はめったに読まないという人がいる。理由は簡単で、自然な日本語で書かれていないものがほとんどだからである。したがって、読書を楽しめるという保証がない。読んでいるうちに何度も引っかかり、「こんなの日本語じゃない」とがっかりしてため息が出る、これでは読書を楽しめるとは言えないのだ)
まず、海外のオンライン自動翻訳ソフトではこうなります。
「whoはめったにない人々には、いくつかの翻訳文学を読む。その理由は、簡単で、ほとんどの翻訳として書籍を知っていない自然な日本語で書かれて、その保証はないが読書を楽しむことができます。読みながら、彼らを停止し、 5月に時折感じる、失望とため息をつく、 ‘ああ、これではない、日本の! ‘これは、もちろん、はるかにエキサイティングな読書体験からです。」
すごいですね。
whoとは文字通り、一体「誰?」ということになってしまいます。しかも、「5月に時折感じる、失望」(5月のMayと助動詞のmayの取り違え)というのは、いわゆる「五月病」のことでしょうか。確かに、この訳文は、「エキサイティングな読書体験」です。
次に、日本のオンライン自動翻訳ソフトです。
「翻訳された文学をあまり読まない一部の人々が、います。理由は単純です、彼らが大部分の翻訳された本が自然の日本語で書かれないということを知っているように、彼らが読んで楽しむことができるという保証がありません。読んでいる間、彼らは時折立ち止まらなければならないかもしれなくて、感じなければならないかもしれません、期待外れのため息をついて、「ああ、これは日本人でありません!」、Thisは、もちろん、刺激的な読書経験から遠いです」
さすがに日本のソフトだけあって、頑張っていますね。これなら、人間がちょっと手を加えると意味は通じます。ウチはコスト最優先、こんなもんで十分、という方にはおススメかもしれません。有料ソフトならさらに良いかもしれません。
そこで、同じ日本の翻訳ソフトに別のセンテンスをやらせてみました。
Like its paragraphing rule, the Japanese language sometimes employs completely different reasoning styles.
(正しい意味:段落分けについてもそうだが、日本語はまったく異なる理論を使用する言語である。)
「そのparagraphingのようなルールを、時には、日本の言語推論の従業員を完全に異なるスタイルです。」
今度はちょっとイケテませんね。しかも、employsをemployee「従業員」と間違えていたりで、もう少し勉強して欲しいという不満が残りますね。
ちなみに、先の海外のオンライン翻訳ソフトに同じ文章を翻訳させてみました。
「それが支配を節に分けるのが好きにしてください、日本語は時々完全に異なる推理のスタイルを使用します。」
いやあ、もう、好きに訳してください、という気になりますね。
ということで、今回は自動翻訳ソフトの話でした。