File No. 650   ▲Page top
spire
[spə(r)]

尖塔(をつける)、頂、細い茎[芽](が出る)、突き出る

  • The spire of the cathedral is the highest building in the city.
  • The spired house to its right is the house where the artist lived.

細くて先の尖ったもの、頂、細い茎などの意味がありますが、最もよく使われるのは教会などの「尖塔」。じゃあ尖塔って何?ということになりますが、これは屋根が細長く尖った形をしている建物で、ゴシック建築の教会などに多く見られる様式で、ガウディのサグラダファミリア(聖家族)教会にも尖塔があります。空高くそびえるところから、「天」をめざすといった意味もあるようです。なかでも、尖った先端の下の部分に時計や鐘楼があるものを a steeple と呼ぶのだとか。語源は中世オランダ語の spier 「草の葉」で、どちらかと言うとイネ科のような植物の葉っぱを言います。

 同義語  steeple, turret, obelisk, skyscraper, belfry


 File No. 649   ▲Page top
quaint
[kweɪnt]

趣のある、奇異な、変わった、古風な

  • It is not only that he is quaint but that he is wise and knows what he is about.
  • There are houses with quaint thatched roofs.

十一面観音像ならこの寺、どこのお寺は盧舎那仏像がすばらしいなど、仏像に異様に詳しい。こういう人を「変わった人」とか「面白い人」だとか言いますが、どちらかと言うと良い意味で言います。社会通念から大きくはずれている「変人」というのに比べてプラスのニュアンスがあり、これは言ってみれば「趣がある」ということにもなります。また、「古風な」という意味もありますが、これも「アタマはカチカチ、時代錯誤」といった悪い意味ではなく、プラスの視点からみた「古い」という意味。語源はラテン語の cognituscognoscere 「知る」という動詞の過去分詞。

 同義語  unusual, odd, peculiar, eccentric, singular, fanciful, antique


 File No. 648   ▲Page top
yap
[jæp]

けたたましくほえること、おしゃべり、けたたましくほえる、ガミガミ言う

  • Last night I heard a puppy yapping outside.
  • There was this one particular lady in the audience who was yapping away to her friend.

様子や声などを擬態して生まれた言葉だけに yap, yap, yap... と言うだけでうるさそうです。犬のキャインキャインといった鳴き声を表現するのによく使われますが、うるさいのは犬だけではありません。文句や小言、グチの類を言うときの人間も傍からみると結構うるさいようです。自分では「正義」を主張して一生懸命なんですが、聞いている人にとってはもうたまらんというわけか、「わかった、わかった。落ち着いて」などと言われたりするものです。たて続けにキャンキャン言ったりガミガミ言ったりするのが特徴で、音的にも「金きり声」に近くなる場合もよくあります。


 File No. 647   ▲Page top
ambiguous
[æmbɪɡjʊəs]

曖昧な、どちらともとれる

  • He had to ask another question because the answer was ambiguous.
  • The sentence is ambiguous, and the listeners may have the wrong understanding.

「行くのはやぶさかじゃないが、こう暑くてはねえ」など「日本人は曖昧が得意」というわけか、日本人同士でもわかりにくい。行きたいのか行きたくないのか、「これくらい察してくれよ」と言われてもわからない。説明が悪いのか、聞き手の理解力がないのか、結局わからないから。というわけで、「どちらともとれるような曖昧な状態」を言います。語源はラテン語の ambiguus 「二重の意味を持つ」といった言葉。1528年にイギリスの法律家 Sir Thomas More が初めて使ったと言われています。

 同義語  puzzling, uncertain, obscure, vague, enigmatic, equivocal


 File No. 646   ▲Page top
wade
[weɪd]

(~のなかを)骨折って歩く、苦労して進む

  • They waded through shoulder-deep snow, tramping their way up the mountains.
  • I waded through the list, but I couldn't find the name.

「チーフ、もうやってられません。」「うむ。修正しては変更、変更しては修正。このやり直しのなかを突き進んでいくしかないんだ。」 というわけで、嵐や吹雪、水などの障害・抵抗となるようなモノ・状況の間を苦労して進むといった意味。膨大な量の資料などに目を通して目的の情報を探すといった場合にも使われます。障害となる対象があるから苦労するわけであって、仕事においても、必要な条件がきちんとそろっていれば、スムーズで苦労もないのは言うまでもありません。語源はラテン語の vadere 「進む」。

 同義語  paddle, splash, slop, walk through, cross, ford




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