Kimpira
きんぴら, 金平
千切りにした根菜の炒め物
ゴボウとニンジンがあって、さあ何を作ろうかというとき真っ先に思いつくのが「きんぴら」。「きんぴらごぼう」とも呼ばれ、手早くカンタンにできる美味しい一品です。いろんな材料を加えることもできるので、冷蔵庫に残っている食材もいっしょに入れて特製きんぴらを作るのもいいですね。これこそ京都の「しまつ(始末)」の精神(残っている食材を上手に使いきること)です。野菜は細かい千切り(細長く切ること)にします。ゴボウは「ささがき」(笹の葉のような形)に削ります。できれば水にしばらく浸けてアクを取るといいでしょう。後は、油で炒めて、みりん(あるいは酒と砂糖)、醤油、唐辛子でを味つけをします。甘さと塩辛さ、ピリ辛味のハーモニーはまさにご飯が進みます。ところで、この「きんぴら(金平)」という名前ですが、日本昔話の英雄「金太郎」の息子の名前「金平」から来たのだそうです。江戸時代(1603~1867)には、ゴボウは精力のつく食べ物だと考えられており、「金太郎」=強い男なので、当然、子供である金平も強いというわけです。
(写真:ゴボウ、ニンジン、インゲンマメ、ちくわのきんぴら。)
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