アラーム・フォー・コブラ 11 (Alarm für Cobra 11 – Die Autobahnpolizei)

BMW かポルシェか―今日も、しっかり壊します。

ドイツの高速道路警察 (Autobahnpolizei) のドラマである。

筆者はドイツ語は全然ダメで、カタコトで「ダンケ」(Danke = Thank you)とか「オフィダゼン」(auf Wiedersehen = Good bye)、実際には使ったことはないが「イッヒ・リーベ・ディッヒ」(Ich Liebe Dich = I love you)くらいしか言えないので、字幕がなければさっぱりわからない。

さて、ストーリーは、スタスキー&ハッチ (Starsky & Hutch) のような二人組みの刑事が犯人を追って大活躍する高速道路警察版―というと、まあ、それも近いかもしれないが、何といってもこのドラマの見どころはカー・アクション (car action)。と言っても、犯人を追うカー・チェイス (car chase) だけでなく、クルマ自体が命がけの演技、つまりクラッシュ (car crash) して廃車になってしまうというわけである。
よって、このドラマの主役は二人組みの刑事というよりは、クルマかもしれない。

二人が懸命の捜査によって、犯人を追い詰め、やっと逮捕か!犯人に手錠をかけ、おもむろにパトカーに乗せて一件落着、やれやれ―といった普通の展開が許されないのがこのドラマだ。観ている者からすれば、「あ、そこで逃がすか」「ぐずぐずしないで逮捕したらいいのに」などというツッコミを入れたくなるのだが、そう、このドラマはアウトバーン(高速:Autobahn) モノだということを忘れてはいけない。二人組みには決して犯人を捕らえることはできない。してはいけないのだ、高速に乗るまでは…。

そしてお待ちかねの「高速びゅんびゅん」シーンが始まる。行け行け、それ!そこだ、ほれ!あれ!などと言っているうちに、空中に舞い上がるクルマ、爆音とともに炎上するトラック… おおっ!うわ~っ!と思わず叫び声がもれる。

派手なスピンや炎上で壊れてしまうクルマにとってはかわいそうだが、「今日はゴルフ (Golf) がクラッシュか?」、「お、あのポルシェ (Porsche) も危ないぞ」、「やっぱり、型式の古いヤツから壊すか…」など、クルマ好きにはいろんな楽しみ方ができそうだ。

ちなみに、シーズン6までで、壊されたクルマの内訳は

乗用車 532 台(一話平均 5.78 台)
トラック 51 台(一話平均 0.55 台)
バス 5 台(一話平均 0.05 台)
バイク 12 台(一話平均 0.13 台)

ということである。シーズン12まで続いているので、犠牲車はまだまだ増えそうである。

Yes We Can! ついにオバマ氏アメリカ第44代大統領に選出

シカゴ (Chicago) のグラントパーク (Grant Park)。
さまざまな人種や年齢の人々が、広大な敷地をモザイクのように埋め尽くす。
熱い歓喜のどよめき。
うねる星条旗の波。
2008年11月5日(現地4日)、初のアフリカ系アメリカ人大統領が誕生した。
"If there is anyone out there who still doubts that America is a place where all things are possible; who still wonders if the dream of our founders is alive in our time; who still questions the power of our democracy, tonight is your answer."
(アメリカとはすべての可能性が実現する国である。そんなことはないと疑っている人はいますか?偉大なるアメリカの建国者たちの夢は今でも生きている。ほんとにそうだろうかと思っている人はいますか?民主主義の力を信じられない人がいますか?もし、そんな人がいれば、今夜がそれを証明する答えです。)
オバマ大統領のスピーチが始まるとみな一斉に耳を傾ける。
涙と希望に目を輝かせて。
ある者は陶酔するように、ある者は"Yes, yes"と強くうなずきながら。
また、ある者は感動の涙に顔をくしゃくしゃにしながら、
ある者は誇らしげな笑顔をほころばせながら…。
日本では、たぶん見られない光景である。
起こらない出来事である。
今までも、そして、これからも。
Tonight is your answer.
The victory belongs to you.
それぞれの言葉の持つパワーを効果的に動員・調和させながら、最大限の言葉のエネルギーを作り出すオバマ・スピーチ。
ただでさえ、感動に揺さぶられている人々の心をさらにゆり動かす。
これでもか、これでもかと。
まさに、英語は「雄弁」のための言語だ。
そして、たぶん、日本語ではできない表現である。
語れない内容である。
日本人はあまりにも寡黙すぎる。
あまりにもシャイすぎる。
言語表現が平坦すぎる。
なぜなら、日本語は「寡黙」のための言語だから。
以下は、オバマ大統領のスピーチの全文です。
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/11/05/AR2008110500013.html